記事公開日 :  2024/11/27

最終更新日 : 2025/08/15

Instagram採用とは?採用のプロが運用のメリット・デメリット・成功事例を解説

Instagram採用とは?採用のプロが運用のメリット・デメリット・成功事例を解説
今、多くの企業が採用活動において、Instagramを活用し始めています。
「求人広告では応募が来ない」「若い世代にアプローチできない」
──そんな悩みを抱える採用担当者にとって、Instagramは、新たな突破口となり得ます。

Instagram採用の概要

Instagram採用とは、企業がInstagramを使って求職者にアプローチする採用手法です。従来のテキスト主体の採用とは異なり、ビジュアルコンテンツ中心で企業の魅力を伝えられるのが大きな特徴。写真や動画を通じて、社風や職場のリアルな雰囲気をダイレクトに届けることができ、特に若年層との相性が抜群です。

主な運用パターン
採用専用アカウントの運用:企業文化や社員の声、働く環境などを定期的に発信
Instagram広告の活用:ターゲット層に直接リーチ可能なプロモーション
→ 両方を組み合わせることで、応募数の増加&企業認知度アップが期待できます。

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各種SNSとの違いと特徴

Instagram採用を効果的に行うには、他のSNSとの違いを理解することが欠かせません。ここでは代表的な5つのSNSの特徴を、それぞれの「採用活用シーン」に合わせて紹介します。

Instagram(インスタグラム)

特徴:ビジュアル重視(画像・動画)、若年層(10〜30代)に強い
強み:企業の雰囲気・社員の人柄など“リアルな空気感”を伝えやすい
活用例:社員紹介/オフィスツアー/カルチャー発信/ストーリーズQ&A

X(旧Twitter)

特徴:テキスト主体、即時性と拡散力が高い
強み:リアルタイムでの情報発信やイベント告知に最適
活用例:採用説明会の告知/募集の緊急周知/業界ニュースのシェア

Facebook

特徴:テキスト主体、即時性と拡散力が高い
強み:リアルタイムでの情報発信やイベント告知に最適
活用例:採用説明会の告知/募集の緊急周知/業界ニュースのシェア

LINE

特徴:メッセージアプリとして国内普及率が高く、幅広い年齢層が利用
強み:一斉配信や個別コミュニケーションに優れており、情報の到達率が高い
活用例:友だち追加後の説明会案内/クーポン配信/定期的な採用ニュースの配信

YouTube

特徴:長尺動画・深い情報発信向き
強み:働く様子や社員の声をじっくり伝えられる
活用例:職種別インタビュー/オフィスツアー/内定者座談会

TikTok

特徴:短尺動画+音楽、Z世代中心
強み:エンタメ要素で強く印象付けられる
活用例:1日密着Vlog風動画/若手社員のキャラ紹介/バズ狙い企画

⇒SNS採用の全貌が知りたい方はこちらの記事もチェック!
ブログ用バナー_Z世代に響く!.jpg

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Instagram採用のメリット

Instagram採用は、ただ「写真を投稿する」だけではありません。企業の魅力を視覚的に伝え、ミスマッチを防ぎ、コストを抑えつつ広くアプローチできる戦略的な採用手法です。

1. 企業の魅力を視覚的に伝える効果

Instagramの最大の武器は、画像・動画による訴求力。写真や動画を使って、オフィスの雰囲気/社員の姿/日常の1コマをリアルに伝えることで、
「この会社で働く自分」をイメージさせる
という強力な効果があります。ストーリー性やシリーズ投稿を工夫することで、共感や関心が高まり、応募率の向上にもつながります

2. 社風が伝わりやすく、ミスマッチを防げる

Instagramは、文字だけでは伝わらない「人間関係」「空気感」を視覚的に伝えるのに最適。
・社員の自然なやり取り
・イベントでの笑顔
・オフィスのレイアウトや色味
こうした“雰囲気の見える化”は、求職者が「自分に合いそうか」を判断する重要な材料となります。
特にZ世代にとって、人間関係・働く環境は応募動機の大きな要素です。

3. 採用コストの削減につながる

Instagramは基本的に無料で運用可能
以下のようなコストを削減できます。
・求人広告の掲載費
・紹介会社への成功報酬
・スカウト代行費用
また、自社発信でファンを作ることができれば、応募〜定着までの好循環も期待できます。

4. 潜在層へのアプローチが可能

Instagramの投稿は、転職意向が低い“潜在層”にも自然に届くというメリットがあります。
・日常のリール動画やストーリーで企業を知る
・なんとなく気になる → フォロー → 応募
という偶発的な出会いが、将来的な応募に繋がることも。

5. 企業ブランディングにも効果的

採用目的だけでなく、Instagramを使ってブランド全体の好感度アップも可能です。
特に以下のような投稿は、共感を集めやすいです。
・ダイバーシティへの取り組み
・地域活動やボランティアの紹介
・サステナブルな働き方
→ 社会的な姿勢を発信することで、応募者・顧客・取引先にも好印象を与えることができます。

6. 広告利用時は、精度の高いターゲット設定が可能

Instagram広告は、以下のような詳細なターゲティングが可能です:
・年齢/性別/地域/興味・関心
・類似オーディエンスやリターゲティング設定
これにより、「自社が求める人材層」だけに効果的にアプローチでき、広告費の無駄も最小限に抑えられます。


 

Instagram採用のデメリット

Instagramは非常に強力な採用ツールですが、運用には注意点やリスクも伴います。ここでは、Instagram採用でよくある4つの課題とその対策を紹介します。

1. 効果が出るまでに時間がかかる

Instagram採用は、短期間で結果が出る即効性のある施策ではありません。アカウントを立ち上げてすぐに応募が集まることは少なく、半年以上かかるケースも一般的です。
特にフォロワーゼロからのスタートでは、地道な継続運用が求められます。

📌対策ポイント📌
・初期KPIは「フォロワー数」「保存数」などの中間指標に設定
・媒体掲載や人材紹介との併用運用も視野に入れる

2. 運用に手間とリソースがかかる

Instagram運用には、以下のような継続的な工数が必要です。
・投稿内容の企画
・撮影・編集・デザイン
・キャプション作成・投稿設定
・コメント返信・DM対応
担当者の業務負荷が大きく、途中で更新が止まるケースも多く見られます。

📌対策ポイント📌
・担当者をチーム制にして属人化を防ぐ
・投稿のフォーマットをテンプレ化して負荷軽減
・更新頻度は「週1回」など無理のない頻度で設定

3. コンテンツ制作に専門スキルが必要

Z世代はSNSネイティブ。
彼らに刺さるコンテンツを作るには、以下のスキルが求められます。
・写真・動画の構図、明るさ、テンポ
・文字配置やキャッチコピー
・SNSで流行しているフォーマットや音楽の理解
「なんとなく投稿」では、差別化できずスルーされる可能性も高いです。

📌対策ポイント📌
外部のプロ(代行会社・制作会社)を活用
・社内担当者も最低限のデザイン・編集スキルを習得

リライトInstagram採用4.jpg

4. 炎上や誤解によるリスク

Instagramは拡散力が高い分、一度の投稿ミスが企業イメージに直結します。
・不適切な表現
・センシティブなテーマの扱い
・特定個人の肖像トラブル など
特に企業アカウントは、世間から“公式情報”と見られるため、慎重な運用が必要です。

📌対策ポイント📌
・社内のダブルチェック体制を設ける
・投稿ガイドライン/炎上マニュアルを整備する
・投稿者の教育&リテラシー研修も重要

⇩「SNS運用だけでは差別化が難しい」と感じた方は、
ユニークな採用手法をまとめたこちらの記事も参考になります。企業の独自性を活かした10の実例を紹介しています。

Instagram採用の実践ポイント

Instagramを効果的な採用チャネルとして活用するには、“なんとなく投稿”では成果は出ません。求職者に刺さるには、採用目的に特化した戦略的な運用が必要です。ここでは、Instagram採用を成功させる5つの実践ポイントを紹介します。

1. ターゲット層の明確化

最初に行うべきは、“誰に向けて発信するのか”を明確にすることです。
・年齢層(例:10代後半〜20代前半)
・性別や職種
・興味・価値観・SNSの利用傾向
これらを洗い出すことで、投稿の内容・トーン・デザインまで一貫性が生まれます。

📌活用例📌

学生向け → 投稿時間は夕方以降、キャンパス風の写真
若手社会人向け → 通勤時間帯に投稿、キャリア訴求の内容に

2. ストーリーズ・リールの戦略的活用

フィード投稿だけでなく、動画系の機能を活用することが重要です。

ストーリーズ

・社員の1日密着
・イベントの裏側や準備風景
・質問スタンプでのQ&A企画 など
リアルタイム性&親近感でフォロワーと距離が縮まります。

リール(ショート動画)

・リール(ショート動画)
・テンポ良い編集で社員紹介
・オフィス・社風の雰囲気を映像で発信
・採用ピッチの1分要約動画 など
→ 発見タブにも載るため、フォロワー外への認知拡大にも有効。

3. 投稿の一貫性とブランドトーンの統一

バラバラな投稿では、「どんな会社かわからない」印象を与えてしまいます。

📌一貫性を出すポイント📌
・フィルターや色味を統一
・投稿文の語り口(敬語 or カジュアル)を揃える
・ロゴの配置・背景・テンプレの統一
→ 投稿をひと目見ただけで「この会社の投稿だ」とわかる状態を目指しましょう。

 

4. 効果測定とPDCAのループ化

Instagram運用は「投稿して終わり」ではなく、“検証して改善”が必須です。

📌見るべき指標📌
・投稿ごとの いいね数・保存数・コメント数
リーチ数・プロフィールアクセス数
・フォロワー数の増減と人気投稿の傾向
エンゲージメント率の高い投稿を分析すれば、「何が刺さったか」が見えてきます。
→ データをもとに改善を続けることで、精度の高い採用コンテンツが育ちます。

5. ハッシュタグの戦略的活用

Instagramで発見されるには、ハッシュタグが超重要です。

📌タグの設計方法📌
・【採用系】#24卒 #就活 #採用情報
・【職種系】#営業職募集 #デザイナー採用
・【地域系】#大阪採用 #地方就職
・【独自タグ】#〇〇会社の採用日記(ブランディング用)
つけすぎ注意:10〜15個以内に厳選するのがベスト。

採用成功のための具体的なコツ

Instagramは、企業の“温度感”や“人間味”を伝えるのに最適なプラットフォームです。
・プロフィール画像に採用担当者の写真を設定
・投稿内で実在の担当者が登場し、ストーリーズで語りかける
・「今日の採用担当」「一問一答」などのシリーズ企画を実施
“顔が見える”ことで信頼性・親近感がアップし、DMや応募の心理的ハードルを下げる効果があります。

1. 担当者の“顔が見える”アカウントにする

実際の担当者をアイコンに設定することは、Instagram採用を効果的に進める上で非常に有効な手段です。担当者のプロフィール写真やメッセージを通じて、企業の文化や働き方を具体的に示すことで、求職者は入社後のイメージをより明確に描けるようになります。これにより、企業の印象が温かく人間味あふれるものとなり、親近感が醸成されるでしょう。社員のインタビューや日々の業務風景を紹介するコンテンツは、求職者に彼らの価値観や雰囲気を伝え、応募意欲を高めることにもつながります。

2. リアルな情報発信で“中の人”を感じさせる

よくある「雰囲気の良さそうな写真」だけでは、リアルさや共感は伝わりません
会議の様子・ランチ風景・ちょっとした失敗談など
・「実際の1日」「現場社員の声」など、裏側や素の表情を伝える
・オフショットやノーカットトークで、“働くリアリティ”を届ける
→ 求職者は、こうした「自分が働く姿を想像できる」情報に強く反応します。

3. 投稿テーマの工夫で“企業の個性”を見せる

Instagramの目的は、「この会社、なんかいいかも」と思ってもらうこと。そこで重要なのが、投稿のバリエーションとストーリー性です。

📌おすすめの投稿テーマ📌
・社員インタビュー(入社理由/仕事のやりがい/1日のスケジュール)
・福利厚生やオフィス紹介(社食、休憩スペース、制度など)
・社内イベントや社長との距離感が伝わる企画
・新人研修の様子/キャリアアップの流れ紹介
・仕事の裏話/社員の“推し業務”紹介企画
Z世代に刺さるのは“リアル+ちょっと遊び心”のある投稿です。

4. ダイレクトメッセージ(DM)で接点を深める

InstagramのDM機能は、“双方向の接点”として非常に有効です。

📌DMの活用方法📌
・説明会やイベントの事前案内・リマインド
・気になる投稿への質問受付と個別対応
・「気軽にDMください」と明記しておく
・応募後のやりとりもInstagram上で完結できる仕組み
→ 丁寧なDM対応は、「この会社、親切そう」「話しやすい」という印象を強く残します。

5. 「人」が主役のアカウント運用を意識する

採用広報=会社紹介ではありません。「どんな人と働けるのか」が求職者の最大の関心ごとです。
・笑顔や表情が自然な写真を使う
・社員の声を“そのまま”発信する(編集しすぎない)
・経歴・キャリアの変化・挑戦ストーリーなど**“人”にフォーカスした企画**
制度やオフィス紹介以上に、「人の魅力」がファン化と応募意欲に直結します。

Instagram採用の事例

Instagramを活用した採用活動には、数多くの成功事例があります。企業文化や職場の雰囲気を、視覚的かつ戦略的に伝えることで、応募意欲の高い求職者とつながることが可能になります。
ここでは、成果をあげている採用アカウントの共通点と具体的な企業事例を紹介します。

成功しているInstagram採用アカウントの共通点

① ビジュアルブランディングが徹底されている

・写真や動画の色味・トーン・フォントなどに統一感があり、企業の世界観を表現。
・カジュアル系企業なら自然体の笑顔や日常の雰囲気を中心に発信。

② 投稿頻度とユーザー対応のバランス

週1~2回の定期投稿を継続し、アクティブな印象を維持。
・コメント・DMには素早く丁寧な対応を実施し、エンゲージメントを高めている。

③ リール・ストーリーズの積極活用

・日々の業務風景やオフショットを動画でリアルに共有
・動的コンテンツによる“中の人の見える化”が、親近感と信頼感を醸成。

実際に活用されている成功事例

株式会社サイバーエージェント|内定者が運用を担当

内定者アルバイトがアカウントを運用し、求職者と同世代目線で情報発信。
・社員の1日密着/事業部紹介/内定者対談など、リアルな情報が好評

📌 成果:オフィスツアー抽選イベントでフォロワー数と拡散を同時に達成。認知拡大に成功。


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ディップ株式会社|“自然体の社員”で差別化

・「バイトル」運営会社ならではの採用コンテンツに注力。
・社員ファッションコーデ紹介やバッグの中身など、ユニークで共感性の高い企画が特徴

📌 成果:「社内の雰囲気が伝わる」と求職者から高評価。ファン層の形成にも成功。


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ユニリーバ・ジャパン株式会社|若手社員による運用

・新卒社員が自分のリアルな体験をもとに発信
・プロジェクト紹介やブランド理念、オフショットなどを組み合わせた運用スタイル。

📌 成果:「Z世代目線の本音発信」が共感を呼び、ファン化→応募につながる流れを構築


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株式会社リソースクリエイション|SNS総フォロワー100万人超

採用アカウントを自社運用しつつ、SNS運用代行「エアリク」も展開
・平均年齢23歳のSNSチームが、自然体で“企業の雰囲気”を発信。

📌 実績(2024年8月時点)
SNS総フォロワー:100万人超
Instagramフォロワー:約8.1万人
月間リーチ数:約401万人
ショート動画再生:10億回突破

📌 成果:他社との差別化に成功し、採用ブランディングとしても大きな効果を発揮。


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Instagram採用の運用代行という選択肢

Instagram採用を成功に導くには、戦略的な設計と継続的な運用が不可欠です。
しかし、実際には──
「SNSに詳しい人材がいない」
「日々の業務で手が回らない」
「成果につながる運用ができていない」
こうした課題を抱える企業も少なくありません。

そこで注目されているのが、**Instagram採用に特化した“運用代行サービス”**の活用です。

運用代行とは?どんなことをしてくれる?

Instagram採用の運用代行では、アカウントの立ち上げから日々の運用までをトータルサポートしてくれます。

📌代表的なサポート内容📌
・アカウント戦略設計・コンセプト立案
・投稿の企画・撮影・編集・スケジュール設計
・画像・動画制作(Reelsやストーリーズも含む)
・キャプション作成・投稿代行
・コメントやDM対応の支援
・効果測定・改善提案
・Instagram広告の設計・運用
・キャンペーン企画(例:フォロー&シェア施策)
・炎上リスク対策・緊急対応
→すべてプロに任せることで、社内負担は最小限。成果につながる発信に集中できます。

⇩具体的な選び方や費用、各社の特徴を体系的に知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

まとめ|Instagram採用は“共感”から始まる次世代採用戦略

Instagram採用は、企業の“リアルな魅力”を視覚的に届け、共感から応募につなげる新しい採用手法です。特にZ世代との親和性が高く、応募数や定着率の改善にもつながります。
成功のポイントは以下の通りです。
・誰に届けたいか(ターゲット)を明確にすること
・社員の素顔が見えるコンテンツ発信
・一貫性のあるビジュアルとメッセージ設計
・コメント返信やDMを通じた双方向コミュニケーション
・データに基づいた改善運用

社内リソースに不安がある場合は、プロによる運用代行の活用も有効です。
成果につながる運用体制を整えることで、Instagramは“コスト”ではなく“人材投資”として機能します。

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