
インターンからの内定率は?就活で有利になる方法や企業の傾向も解説
記事公開日 : 2025/09/03
記事公開日 : 2025/09/18
転職活動の面接で必ず質問される転職理由ですが、本音をそのまま伝えてよいのか悩む人も多いでしょう。給与や人間関係といったネガティブな本音をポジティブな印象に変えるには、適切な言い換えと伝え方が不可欠です。
面接官を納得させるには、単なる建前を述べるのではなく、本音を自身の成長や企業への貢献意欲に結びつけるロジックを組み立てる必要があります。
ここでは、多くの人が転職を決意する本音の理由を男女別のランキング形式でご紹介します。求職者の皆さんが自分と同じような悩みを持つ人が多いと知るだけでも、転職活動への向き合い方が変わるかもしれません。ご自身の状況と照らし合わせながら、面接でどのように伝えるべきかを考える参考にしてください。
また、企業の人事担当者や面接官の方々も、このランキングを通じて求職者の実情を把握し、採用活動に役立てていただけますと幸いです。
男性が転職を決意する理由には、キャリアアップや収入アップといった個人の成長を求める前向きな理由が多いです。しかし、中には労働条件や人間関係といったネガティブな要素がきっかけとなるケースも存在します。
ここでは、dodaの「転職理由ランキング2023」やその他転職サービスが公開しているデータを参考に、男性が転職を決意する本音の理由を上位5つご紹介します。ご自身の状況と照らし合わせながら、共感できる部分があるか確認し、面接での伝え方を考える参考にしてください。
男性が転職を決意する理由として最も多いのは「給与が低い・評価に不満がある」という点です。これは、自身の仕事に対する正当な評価や報酬を求める強い意識の表れと言えます。現職での実績が給与に反映されにくい、あるいは年功序列の風土で成果が評価されにくいといった不満が、転職を考える大きなきっかけとなるケースが多いです。
男性が転職を決意する理由の2位は「会社の将来性に不安がある」という点です。これは、現職の成長性や安定性に対する懸念が、自身のキャリアパスを考え直すきっかけとなっていることを示しています。例えば、属する業界全体の縮小傾向や企業の業績悪化、経営戦略の不明瞭さなどが、将来への不安につながり、転職を検討する動機となるケースが多いです。
男性の転職理由の3位には「労働時間・環境への不満」がランクインしています。これは、長時間労働や休日出勤の多さ、あるいは職場環境の劣悪さが、心身の負担となり転職を考えるきっかけとなっていることを示唆しています。特に、過度な残業やハラスメントなどが横行しているような環境は、従業員の健康を害し、働くモチベーションを低下させるため、改善が見られない場合は転職へと踏み切る大きな理由となります。
男性の転職理由の4位は「キャリアアップしたい」という理由です。これは、現職での成長機会の不足や、より高度なスキルを習得し、責任あるポジションに就きたいという意欲の表れと言えます。自身の市場価値を高めたい、あるいは新しい分野に挑戦したいという向上心が、転職の大きな動機となるケースが多いです。キャリアパスが見えにくい環境や、自身の能力を十分に発揮できないと感じる場合に、この理由で転職を検討する傾向があります。
男性が転職を決意する理由の5位は「人間関係への不満」です。これは、職場でのコミュニケーションの課題やチーム内の協力体制への不満が、転職を検討するきっかけとなっていることを示しています。特に、上司や同僚との相性、ハラスメントの存在、あるいは協力体制の不備などが、働きがいやモチベーションの低下につながり、転職を促す大きな要因となるケースが多いです。
女性が転職を決意する理由には、仕事とプライベートのバランスを重視する傾向や、キャリアアップ志向だけでなく働きやすさを求める声が多く見られます。ここでは、dodaの「転職理由ランキング2023」やその他転職サービスが公開しているデータを参考に、女性が転職を決意する本音の理由を上位5つご紹介します。
女性が転職を決意する理由の1位は、「仕事内容に不満がある」という点です。これは、現職の業務内容が自身のスキルやキャリア目標と合致しない、あるいはやりがいを感じられないといった不満が背景にあります。特に、単調なルーティンワークの繰り返しや、成長機会の少なさが、より挑戦的で自身の能力を活かせる仕事への意欲を高め、転職を検討する大きなきっかけとなるケースが多いです。
女性が転職を決意する理由の2位は「職場の人間関係への不満」です。これは、上司や同僚とのコミュニケーション不足、ハラスメント、派閥争いなどがストレスとなり、転職を考える大きなきっかけとなることを示しています。特に女性は、人間関係が良好な環境を重視する傾向があるため、人間関係の悩みは仕事へのモチベーション低下や心身の不調につながりやすいです。
女性が転職を決意する理由の3位は「会社の将来性に不安がある」という点です。これは、企業や業界の将来性に対する懸念が、自身のキャリア形成に影響を及ぼすことへの不安を示しています。例えば、属する業界の衰退や企業の業績不振、経営戦略の不明瞭さなどが、自身の将来に対する不安につながり、安定した環境を求めて転職を考えるきっかけとなるケースが多いです。特に、女性はライフイベントを見据え、長期的なキャリアプランを重視する傾向があるため、企業の安定性や成長性は重要な判断材料となります。
女性の転職理由の4位には「働き方を改善したい」が挙げられます。これは、残業時間の多さや休日の少なさなど、現職の労働環境への不満が大きく影響しています。特に、結婚や出産といったライフイベントを控えている、あるいは子育て中の女性にとって、仕事とプライベートのバランスを保ちたいというニーズは非常に高いです。より柔軟な働き方や、ワークライフバランスの取れた環境を求めて転職を検討する傾向が見られます。
女性の転職理由の5位には「給与が低い・評価に不満がある」がランクインしています。これは、自身の仕事に対する正当な評価や報酬を求めていることに加え、ライフステージの変化に合わせた経済的な安定やキャリアアップを意識していることを示唆しています。現職での実績が給与に反映されにくい、あるいは年功序列や性別による優遇の差などの風土で成果が評価されにくいといった不満が、転職を考える大きなきっかけとなるケースが多いです。
面接で転職理由を問われる際、採用担当者は単に退職のきっかけを知りたいだけではありません。その質問の裏には、応募者が自社で活躍し、定着してくれる人材かどうかを見極めるための複数の意図が隠されています。これらの意図を正しく理解することが、面接官の心に響く回答を準備するための第一歩となります。
ここでは、企業側が本当に知りたいポイントを3つに絞って解説します。
採用担当者は、転職理由を通して、応募者が長く自社で働いてくれる人材かどうかを慎重に見極めたいと考えています。前職への不満などネガティブな転職理由をそのまま伝えてしまうと、ストレス耐性が低いと判断されたり、同じ理由で早期離職するリスクがあると思われたりする可能性があります。
企業は採用活動に多大なコストをかけているため、入社後にミスマッチが発生し、再び退職される事態は避けたいと強く願っています。面接では、不満を単に述べるのではなく、その経験から何を学び、次にどう活かしたいのかをポジティブな側面から伝えることが重要です。
転職理由は、応募者が仕事に対して何を大切にしているか、どのような価値観を持っているかを判断する重要な材料です。前職の不満を解消したいという後ろ向きな動機だけでは、入社意欲が高いとは評価されません。
面接官は、その企業だからこそ実現したいことがある、という前向きな姿勢や熱意を知りたいと考えています。転職をキャリアアップの機会と捉え、応募先企業でどのように貢献していきたいかを具体的に示す必要があります。
前職で何らかの課題や不満があった場合、その状況を改善するために自らどのような行動を起こしたのか、面接官は注目しています。「給与が低い」「正当に評価されない」「ノルマが厳しい」といった不満に対して、他責にするのではなく、自身の課題として捉え、改善策を考え実行した経験を語れると、主体性や問題解決能力をアピールできます。困難な状況でもポジティブに乗り越えようとする姿勢は、入社後の活躍を期待させる要素となります。
給与や人間関係など、ネガティブな本音の転職理由をそのまま伝えるのは避けるべきですが、嘘をつく必要はありません。重要なのは、本音をポジティブな言葉に変換し、将来への意欲を示すことです。
ここでは、よくある本音の転職理由ごとに、面接官に好印象を与える伝え方と具体的な言い換え例文を紹介します。事実に基づきながら、自身の成長意欲や企業への貢献意欲を伝えるための参考にしてください。
給与や評価への不満を伝える際は、単に「給与が低い」と述べるのではなく、自身の成果やスキルに見合った評価を求める前向きな姿勢を示すことが肝心です。
「現職では売上目標を毎年120%達成してきましたが、年功序列の風土が強く、成果が正当に評価に反映されにくい環境でした。成果を実力で正当に評価していただける貴社の評価制度に魅力を感じており、自身の営業力を活かして貢献したいと考えております」のように、具体的な実績を交えながら、応募先企業の評価制度への魅力と貢献意欲を伝えましょう。
職場の人間関係に関する不満は、主観的と捉えられやすく、協調性を疑われるリスクがあるため、直接的な内容は言わないのが賢明です。「上司と合わなかった」といった個人的な問題ではなく、組織としての働き方に視点を移して伝えます。
例えば、「現職では個人で業務を進めるスタイルが主でしたが、私はチームで情報共有し、協力しながら目標を達成することにやりがいを感じます。貴社のチームワークを重視する文化の中で、同僚と切磋琢磨しながら事業の成長に貢献したいです」のように、理想の働き方を語る形でポジティブに変換します。
残業の多さや休日の少なさに不満があり転職を考えることは、決して珍しいことではありません。面接では、単に「残業が多い」「休日が少ない」と伝えるのではなく、自身のキャリアプランや仕事に対する前向きな姿勢と結びつけて話すことが重要です。
例えば、「現職では、業務量が多忙で自身のスキルアップに時間を割くことが難しかったため、より計画的に業務を進め、自己成長に繋げられる環境で働きたいと考えております」のように、具体的なエピソードを交えながら、改善への努力や今後取り組みたいことを伝えると良いでしょう。労働環境の改善を通じて、どのように企業に貢献したいのかを明確にすることが、面接官に好印象を与えるポイントです。
仕事内容への不満は、自身のキャリアプランと結びつけて、より挑戦的な仕事への意欲として表現することが効果的です。
「今の仕事は単調でつまらない」ではなく、「現職で培った〇〇のスキルを活かし、より顧客の課題解決に深く関わる上流工程に挑戦したいと考えています。企画段階から携われる貴社のプロジェクトで、これまでの経験を発揮し、事業に貢献したいです」というように、これまでの経験とこれからの目標を具体的に示し、応募先企業でなければならない理由を明確に伝えましょう。
会社の将来性への不安を伝える際は、前職への批判と受け取られないよう、自身の成長意欲と市場動向を絡めて話すことがポイントです。
「会社の業績が悪化している」と直接的に言うのではなく、「現職の業界は市場が縮小傾向にあり、新たなスキル習得の機会が限られています。成長著しい〇〇業界で最先端の技術に触れられる貴社に身を置き、自身の市場価値を高めながら、事業の拡大に貢献したいと考えています」のように、より成長できる環境を求めているという前向きな姿勢をアピールします。
社風が合わないという理由は、抽象的になりがちなので、応募先企業のどこに魅力を感じているかを具体的に説明する必要があります。
「現職の体育会系の雰囲気が苦手で」といったネガティブな伝え方ではなく、「貴社の社員一人ひとりの主体性を尊重し、ボトムアップで意見を吸い上げる文化に強く惹かれました。私も自ら課題を発見し、積極的に改善提案を行ってきた経験があり、貴社の風土であればより力を発揮できると確信しております」のように、自身の価値観と企業の文化が合致している点を強調します。
転職理由を正直に話すことは大切ですが、伝え方によっては面接官にネガティブな印象を与え、評価を下げてしまうことがあります。特に、前職への不満や待遇面への要求ばかりを口にすると、自社への入社意欲や貢献意欲を疑われかねません。
ここでは、面接で避けるべきNGな転職理由の具体例を解説し、どのような伝え方がマイナス評価につながるのかを明らかにします。
たとえ事実であっても、前職の会社や上司、同僚に対する不平不満や悪口をそのまま伝えるのは絶対に避けるべきです。面接官は、応募者が不満を他人のせいにする他責思考の持ち主ではないか、あるいは環境適応能力が低いのではないかと懸念します。また、入社後も同じように不満を口にする人物だという印象を与えてしまい、チームワークを乱す存在と見なされる可能性があります。
不満はあくまで転職のきっかけとし、未来志向のポジティブな理由に変換して伝えなければなりません。
給与や休日、福利厚生といった待遇面の改善が転職の大きな動機であることは珍しくありません。しかし、面接の場で条件面の話ばかりを主張すると、「仕事内容や企業理念には興味がなく、条件さえ合えばどこでも良いのでは」と入社意欲を疑われてしまいます。
まずは仕事への熱意や企業への貢献意欲を十分に伝えた上で、質疑応答の時間などに待遇面について確認するのが適切な流れです。あくまで仕事への意欲が第一であり、待遇はそれに伴うものというスタンスを示すことが重要です。
応募先企業の理念や事業方針を理解せずに、それと矛盾する転職理由を話してしまうのは致命的なミスです。例えば、チームワークを重んじる企業に対して「自分のペースで黙々と仕事を進めたい」と述べたり、安定性を強みとする企業に「常に変化のある刺激的な環境で働きたい」と伝えたりすれば、企業研究不足と判断されるだけでなく、根本的なミスマッチを露呈することになります。
事前に企業HPや採用情報を熟読し、企業の価値観と自身のキャリアプランが合致していることを示す必要があります。
面接官を納得させ、好印象を与える転職理由を伝えるためには、事前の準備が欠かせません。思いつきで話すのではなく、論理的で一貫性のあるストーリーを構築する必要があります。
ここでは、説得力のある転職理由を完成させるための具体的な3つのステップを紹介します。自己分析から企業研究、そして客観的な視点の取り入れ方まで、順を追って準備を進めることで、自信を持って面接に臨めるようになります。
転職理由を明確にするためには、まずこれまでのキャリアを振り返り、経験してきた職務内容や成果、そこで得られたスキルや知識を具体的に整理することが重要です。この自己分析を通じて、ご自身の強みや得意なこと、やりがいを感じた瞬間などを洗い出し、今後のキャリアパスにおける自身の価値観や方向性を明確にしていきます。具体的なエピソードを交えながら、どのような場面で力を発揮してきたのかを言語化することで、説得力のある転職理由を構築する基礎を築くことができます。
次に、応募先企業について徹底的にリサーチします。求人票に書かれている情報だけでなく、企業の公式ウェブサイト、経営者のメッセージ、プレスリリース、社員インタビュー記事などを読み込み、事業内容、企業文化、今後のビジョンなどを深く理解します。
その上で、企業がどのようなスキルや経験、価値観を持つ人材を求めているのかを分析します。自己分析で明確になった自身の強みと、企業が求める人物像との接点を見つけ出すことが、説得力のある転職理由を作成する鍵です。
自己分析と企業研究を経て作成した転職理由は、一度完成したら、信頼できる第三者に読んでもらい、客観的なフィードバックを求めましょう。自分では完璧だと思っていても、他人から見ると分かりにくかったり、意図が伝わらなかったり、ネガティブな印象を与えたりする可能性があります。
キャリアセンターの職員や転職エージェントのコンサルタント、あるいは社会人経験の豊富な友人や家族に添削を依頼し、誰が聞いても納得できる、より洗練された内容にブラッシュアップします。
転職理由を伝える際は、給与や人間関係といった本音を単に隠すのではなく、自身のキャリアプランや成長意欲と結びつけ、ポジティブな表現に変換することが求められます。ネガティブな退職動機を、応募先企業で活躍したいという前向きなエネルギーに変える視点を持つことで、面接官に好印象を与えられます。
そのためには、徹底した自己分析で自身の強みを把握し、深い企業研究によって貢献できるポイントを明確にすることが不可欠です。十分に準備を重ね、一貫性のある説得力を持った転職理由を語れるようにしておきましょう。
記事公開日 : 2025/09/03
記事公開日 : 2025/09/01
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