記事公開日 :  2026/01/16

【福利厚生としても注目!】近年話題のキャリアブレイクとは?

【福利厚生としても注目!】近年話題のキャリアブレイクとは?

キャリアブレイクとは、自身のキャリアを豊かにするために意図的に設ける休職期間を指します。この記事では、キャリアブレイクがもたらすメリットや、事前に知っておくべきデメリットについて解説します。

また、キャリアブレイクの経験を再就職や転職の際にどのように伝えれば、自身の強みとしてアピールできるのか、具体的な方法も紹介します。


キャリアブレイクとは?キャリアブランクとの違いを解説

キャリアブレイクとは、キャリアアップや人生の充実を目的として、自らの意思で仕事から離れる戦略的な休職期間を意味します。単に仕事をしていない期間を指すのではなく、その過ごし方や目的に大きな意味があります。

ここでは、ネガティブに捉えられがちなキャリアブランクとの違いや、キャリアブレイクが注目される社会的背景について解説します。

キャリアブレイクは、キャリアを豊かにするための戦略的な休職期間

キャリアブレイクは、これからのキャリアをより充実させるために、意図的に設ける休職や離職の期間を指します。その目的は多岐にわたり、留学や大学院進学による専門スキルの習得、ボランティア活動への参加、あるいは心身のリフレッシュなど、個々人が本当にやりたいことの実現のために使われます。

重要なのは、明確な目的意識を持ってこの期間を過ごす点です。計画的に仕事から離れることで、新たな視点やスキルを獲得し、その後のキャリアに活かすことを目指す前向きな選択と捉えられています。

ネガティブな印象の「キャリアブランク」との決定的な違い

キャリアブレイクとキャリアブランクの決定的な違いは、その期間に「明確な目的があるかどうか」です。キャリアブランクは、リストラや倒産、あるいは明確な目的なく離職してしまった結果生じる、意図しない無職期間を指すことが多く、ネガティブな印象を持たれがちです。

一方、キャリアブレイクは、スキルアップや自己実現といった前向きな目的のために、自らの意思で計画的に作る期間です。この目的意識の有無が、再就職の際に自身の経験を語る上での説得力に大きく影響します。

キャリアブレイクが現代社会で注目を集める背景

キャリアブレイクは欧州やアメリカでは比較的以前から浸透していましたが、近年日本でも注目を集めています。その背景には、終身雇用制度の形骸化や「人生100年時代」という価値観の広がりにより、働き方が多様化したことが挙げられます。ビジネスSNSのLinkedInが、プロフィールにキャリアブレイクの経験を追加できる機能を導入したことも、認知度向上の後押しとなりました。

また、北野唯我氏が所長を務めるワンキャリアの研究所での言及や、「無職酒場」のようなイベントが開催されるなど、海外だけでなく日本国内でもキャリアブレイクをポジティブに捉える動きが活発化しています。

実際の活用事例

キャリアブレイクは個人の選択だけでなく、企業が制度として導入する動きも見られます。社員の成長やリフレッシュを支援し、長期的な人材定着を目指す取り組みとして注目されています。

ここでは、企業の具体的な制度事例や、類似する休暇制度である「サバティカル休暇」との関連性について紹介します。

ブレイクシフト制度|株式会社リソースクリエイション

株式会社リソースクリエイションでは、福利厚生の一環として「ブレイクシフト制度」という長期休職制度を導入しています。この制度は、チーフ昇格後1年以上経過した社員を対象とし、キャリアの見つめ直しや自己啓発などを目的に最大6ヶ月間の休職を取得できます。

休職期間中は無給となりますが、社会保険は継続され、在籍期間としてカウントされるため、有給休暇も通常通り付与されます。休職を希望する際は、周囲とのバランスを考慮して3ヶ月前までに申請し、最終的には面談を経て決定される仕組みです。

「サバティカル休暇」との関連性

サバティカル休暇は、キャリアブレイクと関連の深い制度です。主に欧米の企業で導入が進んでいる長期休暇制度で、勤続年数が一定の基準に達した従業員に対し、数ヶ月から1年程度の休暇を認めるものです。キャリアブレイクが個人の意思による「離職」を伴うこともあるのに対し、サバティカル休暇は会社に在籍したまま取得できる点が大きな違いです。

企業が福利厚生の制度として提供するため、復職が前提となっており、従業員は安心して自己投資やリフレッシュに時間を使えます。

キャリアブレイクで得られる3つの大きなメリット

キャリアブレイクを取得することは、単に仕事を休む以上の多くのメリットをもたらします。普段の業務から離れることで、新たなスキルを習得したり、心身をリフレッシュさせたりする絶好の機会となります。

また、自身のキャリアを客観的に見つめ直し、将来の方向性を再設定するための貴重な時間にもなり得ます。ここでは、キャリアブレイクがもたらす代表的なメリットを3つの観点から解説します。

専門スキルの習得やリスキリングで自身の市場価値を高める

キャリアブレイクの期間は、日常業務に追われている間には難しかった学習に集中できる貴重な時間です。大学院や専門学校に通って専門知識を深める、プログラミングスクールでデジタルスキルを習得するなど、計画的なリスキリングに取り組めます。

また、海外留学を通じて語学力や異文化対応能力を身につけることも可能です。こうした自己投資によって新たな資格を取得したり、専門性を高めたりすることで、自身の市場価値を向上させ、復職後のキャリアアップやキャリアチェンジにつなげることができます。

心と体を休ませて、仕事への新たなモチベーションを見つける

日々の業務によるストレスやプレッシャーから心身ともに解放される時間は、キャリアブレイクの大きなメリットの一つです。燃え尽き症候群(バーンアウト)に陥ってしまった状態から回復し、健康を取り戻すことができます。

仕事から物理的に距離を置くことで、これまで抱えていた将来への不安や焦りをリセットし、自分自身とじっくり向き合う余裕が生まれます。十分に心と体を休ませることで、仕事に対する新鮮な視点や新たなモチベーションを見つけ、意欲的に次のキャリアへ進むためのエネルギーを充電できます。

これまでのキャリアを客観的に振り返り、将来を深く考える機会になる

一度立ち止まって仕事から離れることで、これまでのキャリアを客観的な視点で見つめ直す機会が得られます。忙しい毎日の中では気づけなかった自分の強みや弱み、本当にやりたいことは何かを深く考えることができます。

この自己分析を通じて、今後のキャリアで何を大切にしたいのか、どのような働き方を実現したいのかという軸が明確になります。キャリアブレイクは、単なる休息期間ではなく、自分自身の価値観に基づいて将来のキャリアパスを再設計するための戦略的な時間として活用できます。

キャリアブレイクを取得する前に知っておきたいデメリット

キャリアブレイクには多くのメリットがある一方で、事前に理解しておくべきデメリットやリスクも存在します。特に経済的な問題や、社会保険・税金の煩雑な手続きは現実的な課題です。

また、再就職の際に経歴の空白期間がどのように評価されるかという点も無視できません。これらのデメリットを事前に把握し、対策を講じておくことが、後悔のないキャリアブレイクにつながります。

休職期間中は収入が途絶え、経済的な負担が増える

キャリアブレイクを取得するために離職する場合、最も大きなデメリットは収入が途絶えることです。給与収入がなくなるため、期間中の生活費はもちろん、スキルアップのための学費や渡航費などをすべて貯蓄で賄わなければなりません。

さらに、会社員時代は給与から天引きされていた住民税や国民健康保険料、国民年金保険料なども自分で納付する必要があり、支出は減りません。事前に十分な貯蓄を準備し、現実的な資金計画を立てておかないと、経済的な不安から有意義な活動に集中できなくなる可能性があります。

社会保険や税金の手続きをすべて自分で行う必要がある

会社を退職すると、これまで会社が代行してくれていた社会保険や税金に関する手続きを、すべて自分で行わなければなりません。具体的には、健康保険を国民健康保険に切り替えるか、会社の健康保険を任意継続するかの選択と手続き、そして厚生年金から国民年金への種別変更手続きなどが必要です。

これらの手続きは市区町村の役所や年金事務所で行いますが、それぞれ期限が設けられており、煩雑に感じることがあります。事前に必要な手続きの種類や流れをリストアップし、計画的に進める準備が求められます。

再就職の際に「職歴の空白」として不利に働く可能性がある

キャリアブレイクへの理解は社会に広まりつつありますが、すべての企業や採用担当者が肯定的に捉えるとは限りません。特に、キャリアブレイクの目的や期間中の活動内容を明確に説明できない場合、「計画性がない」「働く意欲が低い」と見なされ、職歴の空白が選考で不利に働くリスクがあります。

年齢が高くなるほど、企業は即戦力となる継続的な実務経験を求める傾向が強まります。そのため、ブランク期間が長いほど、それを上回るスキルや経験を身につけたことを論理的にアピールできなければ、再就職のハードルは高くなる可能性があります。

キャリアブレイク期間を後悔しないための有意義な過ごし方

キャリアブレイク中の過ごし方は、その後のキャリアに大きな影響を与えます。目的意識を持って計画的に時間を使うことで、単なる空白期間ではなく、自己成長のための価値ある投資期間に変えることが可能です。自身のキャリアプランやライフステージの段階に合わせて、どのような活動を選択するかが重要になります。

ここでは、キャリアブレイクを有意義にするための具体的な過ごし方の例をいくつか紹介します。

海外留学や大学院進学で専門知識を深める

キャリアブレイクの期間を利用して、専門性を高めるための学習に集中するのは非常に有意義な過ごし方です。海外の大学や語学学校への留学は、語学力はもちろん、異文化理解力やグローバルな視点を養う絶好の機会となります。また、国内の大学院や専門職大学院に進学し、特定の分野における高度な知識やスキルを体系的に学ぶことも、キャリアアップに直結します。

これらの経験は、転職市場において明確な強みとなり、より専門性の高い職務や新たな分野への挑戦を可能にします。

ボランティアやプロボノ活動で新たな社会経験を積む

普段の業務では得られない経験を積むために、ボランティアやプロボノ活動に参加するのも一つの方法です。国内外のNPO・NGOでのボランティア活動は、社会課題への理解を深め、多様なバックグラウンドを持つ人々と協働する経験を通じて、人間的な成長を促します。

また、自身の専門スキルや知識を活かして社会貢献を行うプロボノ活動は、実践的な課題解決能力を養うとともに、新たな人脈形成にもつながります。営利を目的としない組織での経験は、自身のキャリア観や働くことの意味を見つめ直す良いきっかけとなるでしょう。

世界一周や地方移住を通して、視野を広げ価値観をアップデートする

一度きりの人生を豊かにするために、これまでとは全く異なる環境に身を置き、見聞を広める過ごし方も選択肢の一つです。世界一周旅行のように多様な国々の文化や歴史に触れる経験は、固定観念を覆し、物事を多角的に捉える力を養います。

また、興味のある地域へ短期的に移住してみることで、その土地ならではの価値観やライフスタイルに触れ、自身の生き方を見つめ直すきっかけになります。これらの経験は直接的なスキルアップにはならなくとも、人間的な深みを与え、その後のキャリアにおける意思決定に良い影響を及ぼします。

育児や介護など、ライフステージの変化に合わせた時間を過ごす

キャリアブレイクは、育児、子育て、家族の介護といった特定のライフステージで直面する課題に専念するためにも活用されます。仕事との両立が困難な時期に、一度キャリアを中断して家族と向き合う時間を持つことは、長期的な人生の満足度を高める上で重要な選択です。

特に育児や介護に集中して取り組む経験は、タスク管理能力や予期せぬ事態への対応力、コミュニケーション能力などを培います。これらの経験は、ビジネスシーンでも活かせる貴重なスキルとして、復職後のキャリアに繋げることが可能です。

再就職で好印象を与える!キャリアブレイクの伝え方とポイント

キャリアブレイクの経験を、再就職や復職の際にポジティブな要素として伝えるためには、戦略的な準備が必要です。単に「休んでいた」と伝えるのではなく、その期間が自身の成長にとってどれだけ価値のあるものだったかを、具体的にアピールしなくてはなりません。

就職活動の書類選考から面接に至るまで、一貫性のあるストーリーで語ることが、採用担当者の理解と共感を得る鍵となります。

【書類選考編】職務経歴書で空白期間をポジティブにアピールする方法

履歴書や職務経歴書において、キャリアブレイクの期間を単なる空白にしない工夫が重要です。職務経歴の欄に「キャリアブレイク期間」として項目を設け、その期間と目的、具体的な活動内容を簡潔に記載しましょう。例えば、「語学力向上のためカナダへ留学」「Webデザインの専門スキル習得のため、専門学校に通学」といった具体的な記述が有効です。

そして、その活動を通じて得たスキルや経験が、応募先企業の事業やポジションでどのように活かせるのかを関連付けて示すことで、採用担当者に前向きな印象を与えられます。

【面接編】面接官が納得するキャリアブレイクの理由と経験の伝え方

面接では、キャリアブレイクを取得した理由や背景について、より深く問われます。面接官が確認したいのは、その決断に至った経緯の計画性と、期間中の経験から何を得たかです。

そのため、「なぜキャリアブレイクが必要だったのか」「その期間に何を得て、どう成長したのか」「その経験を今後どう活かしたいのか」という3点を、一貫性のあるストーリーとして論理的に説明することが求められます。たとえネガティブな理由で退職した場合でも、それを乗り越え、前向きな活動に転換した経験として語ることで、主体性や課題解決能力をアピールできます。

キャリアブレイクでの学びを次のキャリアにどう活かせるか具体的に示す

キャリアブレイク中の経験を語る上で最も重要なのは、その学びを次のキャリアにどう結びつけるか、具体的に示すことです。例えば、留学で培った異文化コミュニケーション能力が、グローバルに事業を展開する企業でどのように貢献できるかを説明します。

また、リスキリングで習得したデータ分析のスキルが、応募先企業のマーケティング戦略にどう役立つかを提案するなど、自身の経験と企業のニーズを明確に紐づけてアピールします。この具体性が、採用担当者に「採用後の活躍イメージ」を抱かせ、納得感を高めることにつながります。

キャリアブレイクに関するよくある質問

キャリアブレイクを検討するにあたり、期間や費用、会社への伝え方など、さまざまな疑問が生じます。ここでは、よくある質問に対して簡潔に回答します。

キャリアブレイクの期間はどれくらいが一般的ですか?

キャリアブレイクに一般的な期間の定義はありませんが、目的達成に必要な期間として設定することが重要です。

語学留学やスキル習得では半年から1年、大学院進学では2年、世界一周などでは3ヶ月から1年程度が目安となります。期間の長さよりも、なぜその期間が必要だったのかを論理的に説明できることが大切です。

期間中の生活費やスキルアップ費用はどのくらい必要ですか?

必要な費用は、過ごし方や国・地域によって大きく異なります。最低限、離職中の生活費として「月々の固定費+食費など変動費+税金・社会保険料」を月数分、用意する必要があります。

海外留学や大学院進学などの場合は、さらに学費や渡航費、滞在費がかかるため、事前の綿密な資金計画が不可欠です。

在籍中の会社にキャリアブレイクを切り出す際の注意点はありますか?

まずは会社の就業規則を確認し、サバティカル休暇などの休職制度がないか確認しましょう。

退職してキャリアブレイクを取得する場合は、業務の引き継ぎ期間を十分に確保するため、退職希望日の2〜3ヶ月前には直属の上司に相談するのが理想的です。その際は、会社への不満ではなく、自身の成長のためといった前向きな理由を伝えることで、円満な退職に繋がります。

まとめ

キャリアブレイクは、明確な目的意識を持ってキャリアを一時的に中断し、自己投資やリフレッシュに充てる戦略的な期間を指します。この期間を活用することで、専門スキルの習得や心身の回復、キャリアの再設計といったメリットが期待できます。

一方で、収入の途絶による経済的負担や、再就職の際に空白期間を説明する必要があるといったデメリットも存在します。キャリアブレイクを有意義なものにするためには、なぜその期間が必要なのかという目的を明確にし、綿密な計画を立てて臨むことが求められます。


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