
SNS採用の始め方5ステップ|目的設定から失敗しない運用体制の作り方まで
記事公開日 : 2025/11/18
最終更新日 : 2025/08/20
記事公開日 : 2025/03/03
最終更新日 : 2025/08/20
TikTokは、若年層を中心に絶大な人気を誇る動画プラットフォームです。近年では、娯楽のためだけでなく、企業の採用活動やマーケティングにおいても欠かせないツールとなっています。
しかし、TikTokには「個人アカウント」と「ビジネスアカウント」という2種類のアカウントがあり、それぞれ役割や機能が大きく異なります。
採用担当者にとって、この2つの違いを理解し、自社の目的に合わせて効果的に活用することは、SNS採用の成否を分ける重要なポイントです。
本記事では、個人アカウントとビジネスアカウントの違いや切り替え方法、さらに企業の活用事例を紹介しながら、採用における最適な運用戦略を解説します。
個人アカウントは、基本的に 一般ユーザー向けのアカウント です。
日常生活や趣味、トレンドに関する動画を自由に発信でき、フォロワーとの交流を深めるのに向いています。
特に採用においては、社員一人ひとりが個人アカウントを持ち、会社の雰囲気や人柄を自然に発信することで、求職者に「親しみ」や「リアルさ」を感じてもらえる効果があります。
例えば:
・社員の日常を紹介する「1日の仕事ルーティン動画」
・社内イベントやオフィスの雰囲気を伝える動画
・採用担当者個人が発信する「就活アドバイス」
こうした投稿は、ビジネスアカウントには出せない“人間味”を表現できます。
一方、ビジネスアカウントは、 企業やブランド向けに設計されたアカウント です。
プロフィールに外部リンクを設置でき、広告配信や詳細なインサイト分析も利用可能。公式の情報発信やブランド力の強化に適しています。
例えば:
・求人情報や採用動画の発信
・自社サービスや製品紹介
・プロモーションキャンペーンの実施
ビジネスアカウントは「公式の顔」としての役割を担い、企業としての信頼性を高めるのに効果的です。
個人アカウントとビジネスアカウントには以下のような違いがあります。
・個人アカウント ・・・親近感・人柄をアピールする場
・ビジネスアカウント ・・・公式メッセージや求人情報を届ける場
両方を併用することで、求職者は「会社の雰囲気」と「信頼できる公式情報」の両方を受け取れるため、採用ブランディングの効果が高まります。
アカウント開設は無料で、広告を出稿しない限りコストはかかりません。
スモールビジネスや中小企業でも始めやすく、採用活動におけるコスト削減に直結します。
・投稿動画ごとの再生回数・視聴時間
・フォロワーの属性(年齢・性別・地域)
・視聴が多い曜日や時間帯
こうしたデータを把握できるため、 「求職者が最も見ている時間帯に投稿」 といった戦略的な運用が可能になります。
TikTok広告は「自然に溶け込む形式」が多く、ユーザーのストレスが少ないのが特徴です。
採用向けに使いやすい広告フォーマットとして:
・インフィード広告:求人動画をおすすめ欄に表示
・起動画面広告:アプリ起動時に全ユーザーに表示
・ハッシュタグチャレンジ広告:採用キャンペーンとして展開可能
ビジネスアカウントでは50万曲以上のライセンス済み楽曲を利用可能。著作権を気にせず安心して動画制作ができます。
人気楽曲の一部は利用できないため、トレンドに完全対応できない場合があります。
拡散力が強いため、誤解を招く表現や不適切な発言が炎上につながる恐れがあります。
企業の公式アカウントとして運用する際は、ガイドラインやチェック体制を設けることが不可欠です。
・社員インタビュー動画
・社員の日常や仕事内容を発信
・社内イベントやカジュアルな雰囲気を伝える
・公式の求人動画や採用情報
・企業の理念やビジョンを発信
・採用キャンペーンや説明会の告知
・個人アカウントで「親近感」
・ビジネスアカウントで「信頼性」
この両輪をバランスよく活用することで、応募率向上に直結します。

求人広告代理店を主軸とする同社は、「ユイカとヒロシ」をはじめ複数アカウントで万垢(フォロワー1万人以上)を達成。
ビジネスアカウントのインサイト分析で、再生完了率や離脱ポイントを可視化し、
・オープニングの尺を5秒以内に短縮
・字幕とテロップの密度を高める
・視聴者の“次の行動”を明確に誘導(応募/問い合わせ/サイト遷移)
といった改善を反復。分析と制作がワンセットの運用で、応募導線のCTRが向上しました。
公式アカウント:@yuika.hiroshi
建築・設備工事の同社は、社長が登場する料理動画で認知を獲得。TikTokとYouTubeを連携させ、
・TikTok:短尺で興味喚起(人柄・温度感を伝える)
・YouTube:長尺で信頼醸成(価値観や仕事観を深掘り)
という役割分担により、応募時点での“カルチャーフィット”が高い候補者が集まりました。
公式アカウント:@lincronova

タクシー企業でありながら、社員ダンスや仕事の舞台裏を等身大で発信。
「採用広報=堅い」イメージを捨て、ビジネスアカウントの商用楽曲ライブラリー内で世界観に合う音源を活用。
若年層への想起を高め、結果として説明会エントリーの母集団が拡大しました。
公式アカウント:@sanwakotsu
⇩TikTokを採用に活用する具体的な流れや、成功している企業の取り組みをもっと知りたい方は、こちらの記事も参考になります。
切り替え自体は数分で完了します。以下の手順と初期設定の要点を押さえておきましょう。
1. プロフィール画面右上の「≡」→「アカウント管理」
2. 「ビジネスアカウントに切り替える」を選択
3. 業種に合ったカテゴリを選ぶ(採用・小売・飲食 など)
4. ウェブサイト/求人ページのURLをプロフィールに登録
5. 連絡先(メール・電話)や所在地などを整備
カテゴリはレコメンド精度に影響します。
・自社の主力事業に最も近いカテゴリを選ぶ
・求人ページのURLを設置し、CTA(応募/説明会)を明確に
・プロフィール文は「誰に/何を/どう役立つか」を1〜2行で端的に
・ブランドに合ったアイコン/カバー画像を設定
・メールや電話などの連絡先を最新化
・他SNSや採用サイトとのリンクを統一(記法・文言)
・投稿テンプレート(尺・冒頭3秒・CTA)をチームで共有
TikTokは若年層に強いだけでなく、30〜40代の視聴も伸長傾向にあります。採用では新卒・第二新卒に加え、
現場職・販売職・クリエイティブ職などでの母集団形成に相性が良いのが特長。
また、ビジネスアカウントのインサイトを活用すれば、
・視聴が伸びる曜日/時間帯の把握
・応募につながる動画フォーマットの特定(例:社員1日の密着/社宅紹介/福利厚生ツアー)
・コメント欄でのQ&Aから採用FAQを生成
といった“打ち手の学習ループ”を社内に構築できます。
社内ガイドラインを整備し、
1) 差別的表現・誇大表現の禁止/事実確認フロー
2) 画像・音源の権利確認(商用ライブラリー優先)
3) コメントの一次対応基準(24時間以内・テンプレ整備)
を明文化。公開前レビューの“二重チェック”でリスクを最小化します。
⇩TikTokの仕組みをさらに深く理解し、応募数を増やすための実践ノウハウはこちらの記事で詳しく解説されています。
個人アカウントは“人柄・親近感”、ビジネスアカウントは“信頼性・導線”を担います。
両輪を戦略的に使い分け、インサイトで学習→改善を回すことで、応募率向上と採用コスト削減が同時に狙えます。
まずはビジネスアカウントへ切り替え、プロフィール最適化と週2〜3本の定期投稿からスタートしましょう。
社内の運用テンプレ(構成・尺・CTA・ハッシュタグ)を共有化し、半年スパンでKPIの改善に取り組むのがおすすめです。

記事公開日 : 2025/11/18
最終更新日 : 2025/08/20

記事公開日 : 2025/11/14
最終更新日 : 2025/08/20
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