
社会人基礎力を磨く!大人向けグループワーク10選
記事公開日 : 2025/08/18
最終更新日 : 2025/08/21
記事公開日 : 2025/07/08
最終更新日 : 2025/08/21
企業の未来を担う新入社員を迎える「入社式」。
形式的に行うだけでなく、自社らしい工夫を凝らすことで 新入社員のエンゲージメント向上 や 採用広報効果 にもつながる重要なイベントです。
この記事では、一般的な入社式の流れを押さえつつ、他社が実施している ユニークな入社式の事例10選 をご紹介します。採用にお悩みの人事担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
入社式は、学生から社会人へと一歩を踏み出す新入社員にとって「人生の節目」となる大切なイベントです。同時に企業にとっても、未来を担う人材を迎え入れる重要なセレモニー。単なる形式的な行事にとどまらず、企業文化の体現 や 採用ブランディングの一環 としての意味合いを持ちます。
企業が入社式を行う主な目的は次のとおりです。
・社会人としての意識付け
・新しい仲間を正式に迎える場
・企業理念や文化を伝えるきっかけ
この機会を効果的に活用することで、新入社員は安心感を得ると同時に「この会社に入って良かった」という気持ちを育みます。
多くの企業では以下のような進行が一般的です。
①開会の挨拶
②経営陣による訓示・歓迎の言葉
③入社辞令交付
④新入社員代表スピーチ
⑤記念撮影
⑥懇親会やオリエンテーション
①日程調整と会場予約
・入社式は例年 4月1日前後 に設定する企業が多いですが、土日や祝日と重なる場合は前後の平日にずらすことも検討が必要です。
・外部会場を借りる場合は、アクセスの良さだけでなく「音響・照明・映像設備」「駐車場の有無」「バリアフリー対応」なども確認しましょう。
・最近は「オンライン配信併用」を行う企業も増えており、会場に インターネット回線や配信用設備 があるかどうかもチェックすべきポイントです。
②進行表の作成
・進行表は「誰が・どこで・何を・何分間」行うかを明記することが基本です。
・目安時間:開会〜閉会までおおよそ60〜90分程度。その後にオリエンテーションや懇親会を組み込むとメリハリがつきます。
・万が一のトラブル(遅刻、機材トラブル、登壇者不在など)を想定し、代替案を進行表に盛り込んでおくと安心です。
⇩入社式後の懇親会は、新入社員同士や先輩社員との交流を深める絶好の場です。参考にこちらの記事も参考になります。
③スピーチ依頼
・経営陣や先輩社員のスピーチは 1か月前には依頼 しておくのが理想。
・長すぎると新入社員が疲れてしまうため、1人あたり 5〜10分程度 に調整するのがベストです。
・依頼時には「期待する内容(例:理念共有、仕事で大切にしていることなど)」を伝えておくと、内容に一貫性が生まれます。
④配布資料の準備
・最低限必要なのは、会社概要・組織図・就業規則・研修スケジュール・福利厚生一覧など。
・入社式後すぐに活用できる「社員ハンドブック」を作成しておくと、新入社員に安心感を与えられます。
・記念品は「名入りの手帳やボールペン」など日常的に使えるものが好まれます。最近では「社長直筆メッセージカード」を添える企業も増えています。
⑤リハーサル
・入社式の1週間前と前日の2回実施するのが理想。
・特に 辞令交付の動線(呼名、登壇、辞令受け取り、退場)はスムーズさが求められるため、必ず練習しておきましょう。
・音響・照明・映像機材は、当日の気温や湿度によって不具合が起きることもあるため「バックアップ機材」を用意しておくと安心です。
①提出書類
・雇用契約書、年金手帳、源泉徴収票、扶養控除等申告書など、企業ごとに必要書類は異なります。
・特に 源泉徴収票や健康診断書 は時間がかかる場合があるため、内定者段階でアナウンスしておくとトラブルを防げます。
②服装・身だしなみ
・入社式は「初めて上司や先輩に会う場」であるため、第一印象が大切です。
・スーツは黒・紺・グレーが一般的で、シャツは白を選ぶのが無難。
・男性は靴やベルトの色を統一し、女性はナチュラルメイクを心がけましょう。
・企業によってはオフィスカジュアルを推奨する場合もあるため、事前に確認しておくことが安心です。
③会場アクセス確認
・公共交通機関を利用する場合は「平日朝の混雑時間」に一度シミュレーションしておくと安心です。
・遅延リスクに備えて、予備ルートを2〜3本調べておきましょう。
・会場が初めての場所なら、前日までに 下見 しておくと不安を減らせます。
通常の式典では得られない「体験の共有」が、新入社員の一体感を高めます。特別な体験を通じて「この会社の一員になった」という帰属意識が育まれます。
SNSやメディアで取り上げられやすく、採用広報として大きな効果を発揮。「ユニークな入社式=面白い会社」という印象は、母集団形成や内定辞退防止にも有効です。
⇩採用広報の効果をさらに高めるためには、入社式だけでなくキャッチコピーなど言葉で伝える工夫も欠かせません。こちらの記事も参考になります。
良い第一印象を与えることで入社後の不安を軽減し、定着率の向上につながります。「この会社を選んで正解だった」と感じることが、離職防止の第一歩です。
ここでは、新入社員に強い印象を与え、様々な効果をもたらしている個性的な入社式のユニークな企画事例を10選ご紹介します。これらの事例は、企画担当者にとって新たなアイデアやヒントとなるでしょう。
株式会社カヤックでは、「退職届読み上げ入社式」というユニークな企画を実施しています。これは、将来会社を退職する際にどのような自分でいたいかを想像し、その時の退職届を読み上げるというものです。この企画は、新入社員に自身のキャリアについて深く考えさせ、入社後の目標設定を促すことを目的としています。また、会社として社員一人ひとりのキャリアパスを応援する姿勢を示すことにもつながります。初めて耳にする人にとっては驚きの企画かもしれませんが、自身の未来について考える良い機会となり、記憶に残る入社式となるでしょう。
靴用品メーカーである株式会社コロンブスでは、1971年から続く伝統的な企画として「靴磨き入社式」を行っています。新入社員が先輩社員とペアになり、自社製品を使ってお互いの靴を磨き合います。この企画には、靴磨きという行為を通じて自社製品への理解を深めるだけでなく、靴を磨くように一人ひとりと向き合い、共に成長していこうという会社のメッセージが込められています。また、先輩社員との自然な交流が生まれ、入社後の人間関係構築にも役立ちます。長年続くこの入社式は、企業の文化として根付いており、メディアでも度々紹介されるユニークな事例です。
宅配クリーニングサービスを提供する株式会社ホワイトプラスでは、「アイロンがけ入社式」を実施しています。新入社員が業務で扱うことになるアイロンを使って、シャツにアイロンをかけます。この体験を通じて、サービスへの理解を深めると同時に、働く上で「一手間」を惜しまないことの大切さを学ぶ機会となります。一見地味に思える作業かもしれませんが、新入社員にとっては自身の仕事内容や品質への意識を高めるための実践的な学びの場となります。サービス業ならではのユニークな企画であり、企業文化を肌で感じる入社式と言えるでしょう。
ラクーンホールディングスでは、テレビ番組の企画を模した「入社式でダーツの旅」というユニークな企画を取り入れています。これは、日本地図にダーツを投げ、刺さった場所に社長や役員と一泊二日で訪問するというものです。この企画は、新入社員にドキドキ感とワクワク感を提供し、会社全体への興味を持たせることを目的としています。ただ遊びに行くのではなく、社員の話を聞いて自社への理解を深めたり、臨機応変な対応力などを学ぶことを目的としています。入社日当日に研修旅行に行くという要素が話題性を生む事例です。
鳥羽水族館では、その施設の特性を活かした「水中入社式」を毎年行っています。新入社員がスーツを着用し、水槽の中で入社辞令を受け取ります。魚たちが泳ぐ姿を間近に見ながらの入社式は、まさに水族館ならではのユニークな体験です。この企画は、新入社員に水族館の魅力を肌で感じてもらうとともに、仕事への意欲を高めることを目的としています。来場者にとっても珍しい光景であり、企業PRとしても効果的な入社式と言えるでしょう。
株式会社サカエでは、社員全員が思い思いの仮装をして入社式に参加します。この企画は、堅苦しいイメージのある入社式を、楽しく思い出深いイベントに変え、新入社員の家族や来賓者を楽しませる意図があります。また、仮装という非日常的な要素を取り入れることで、新入社員同士の会話のきっかけも生まれやすくなります。新入社員の個性を尊重し、自由な発想を歓迎する企業文化を伝えるきっかけにもなっています。
英国風PUBを運営する株式会社ハブでは、本場のPUBを体験してもらうためにイギリスで入社式を行っています。実際の店舗を会場とすることで、新入社員は入社初日から雰囲気や文化を肌で感じることができます。また、実際にサービスを受けることで、これから目指すべき目標を立てることができます。自社のビジネスモデルを活かしたユニークな企画であり、入社後すぐに店舗への愛着を持ってもらうことにもつながります。
有機野菜などの食品宅配事業を展開するオイシックス・ラ・大地株式会社では、「畑で入社式」を実施しています。提携している畑を訪れ、土に触れながら入社式を行います。この企画は、自社のビジネスの根幹である「食」や「農業」への理解を深め、働くことの意義を実感してもらうことを目的としています。畑という自然豊かな環境で行う入社式は、リフレッシュ効果も期待でき、新入社員にとって印象深い体験となるでしょう。畑の中から自身の入社証書を収穫するというユニークな演出も取り入れられています。
自動車部品などを製造するボッシュ株式会社では、ダイバーシティをテーマにしたユニバーサルアクティビティ運動会を入社式で実施しています。この企画は、チームワークや協調性の重要性を学んで同期との絆を深めることと、多様性について学ぶことを目的としています。体を動かしながら交流することで、お互いの個性を知るきっかけとなり、入社後のコミュニケーションを円滑にする効果も期待できます。企業としての一体感を育むためのユニークな入社式事例です。
不動産情報サービスを提供する株式会社CHINTAIでは、「暗闇入社式」というユニークな企画を実施しています。会場を暗くし、視覚以外の感覚を研ぎ澄ます「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」のプログラムを導入した入社式を行っています。この企画は、固定観念にとらわれず、新たな視点や発想を持つことの重要性を伝えることを目的としています。暗闇という非日常的な空間での体験は、新入社員に強いインパクトを与え、記憶に残る入社式となるでしょう。感覚を研ぎ澄ませることで、新たな気づきや発見があるかもしれません。
①自社の事業や文化を反映する
・食品業界 → 「食材をテーマにした入社式」
・IT企業 → 「技術を活かした演出」
②低コストでできる工夫
・社員の応援メッセージ動画
・新入社員同士の自己紹介プレゼン
③オンライン・ハイブリッド型の工夫
・デジタル辞令交付
・バーチャル集合写真
・チーム対抗のオンライン企画
入社式は、新入社員が企業の一員としての自覚を持ち、新たなスタートを切るための重要な式典です。一般的な流れを踏まえつつも、企業ごとの特色を活かしたユニークな企画を取り入れることで、新入社員の記憶に深く刻まれ、様々な良い効果をもたらすことが期待できます。今回ご紹介した事例のように、既成概念にとらわれない発想で入社式を企画することで、新入社員のエンゲージメントを高め、企業文化を浸透させ、さらには企業PRにもつなげることが可能です。ぜひこの記事を参考に、貴社らしい入社式を企画し、新入社員にとって最高の門出を演出してください。
記事公開日 : 2025/08/18
最終更新日 : 2025/08/21
記事公開日 : 2025/08/14
最終更新日 : 2025/08/21
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