内定者懇親会が盛り上がる面白い企画・レクリエーション15選

内定者懇親会は、新しく仲間になる内定者の入社意欲を高め、同期としての絆を育むための重要なイベントです。本記事では、企画担当者が知っておきたい内定者懇親会の目的や基本的な進め方を解説します。

さらに、アイスブレイクからチームビルディングまで、対面・オンラインを問わず場を盛り上げるための具体的な企画やレクリエーションを15種類紹介し、懇親会を成功に導くための秘訣を説明します。

内定者同士の連帯感を高める

内定者懇親会は、これから共に働く同期との最初の接点となる場です。入社前にお互いの人柄を知り、コミュニケーションをとることで、同期としての仲間意識が芽生えます。企画されたゲームやグループワークを通じて協力し合う経験は、自然な会話と交流を促し、関係構築のきっかけとなります。

ここで築かれたつながりは、入社後の業務における連携や、互いに支え合う関係性の土台となります。特に、内定期間中は個々で過ごす時間が長いため、企業が主体となって交流の機会を提供することは、連帯感を醸成する上で非常に有効な手段です。

入社に対する不安な気持ちを和らげる

内定者懇親会は、入社に対する漠然とした不安を解消するために重要な役割を果たします。新しい環境や人間関係への懸念は、内定辞退にもつながりかねません。懇親会で、同期となる内定者や先輩社員と直接交流する機会を設けることで、入社後の具体的なイメージを掴み、不安を軽減できるでしょう。

特に、すでに働いている社員から会社の雰囲気や仕事内容、社内での過ごし方などを聞くことは、内定者が抱く疑問や懸念を払拭し、安心感につながります。これにより、内定者はポジティブな気持ちで入社日を迎えられます。

自社で働くことの魅力を再認識してもらう

内定者懇親会は、自社のビジョンや文化、そして働く魅力を内定者に直接伝える貴重な機会です。企業説明会や選考では伝えきれなかった会社の魅力や方針を具体的に提示することで、内定者の会社への理解を深め、入社意欲の向上につなげることができます。

また、実際に働く社員との交流を通じて、社内の雰囲気や仕事のやりがいを感じてもらうことで、入社後のミスマッチを防ぎ、内定辞退の防止にも貢献します。企業がどのような人材を求め、どのような未来を描いているのかを共有することは、内定者が自身のキャリアプランを再確認し、入社への期待感を高める上で非常に重要です。

開催の挨拶と会社概要の説明

懇親会の冒頭では、役員や人事部長などから歓迎の意を伝える挨拶を行います。この挨拶では、内定者を心から歓迎しているというメッセージを明確に伝えることが重要です。堅苦しい祝辞に終始するのではなく、ユーモアを交えながら会社の未来や内定者への期待を語ることで、場の雰囲気を和らげることができます。

その後の会社概要説明では、採用選考時よりも一歩踏み込んだ内容、例えば今後の事業展開や社員の働きがいなどを紹介すると、内定者の企業理解が深まります。説明は簡潔にまとめ、内定者が主役である懇親会の時間を十分に確保するように配慮します。

緊張をほぐすための自己紹介タイム

参加者同士がまだお互いを知らない懇親会の序盤では、自己紹介の時間が欠かせません。単に名前や出身大学を述べるだけでなく、趣味や特技、学生時代に熱中したことなど、人柄が伝わるような話題を盛り込むと効果的です。事前に「最近ハマっていること」や「好きな食べ物」といったテーマを設定しておくと、内定者も話しやすくなります。

この時間は、後のグループワークや食事会での会話のきっかけを作るための重要なステップです。社員が率先して個性的な自己紹介をすることで、内定者も話しやすい雰囲気になり、場全体の緊張がほぐれていきます。

相互理解を深めるグループワーク

内定者懇親会において、参加者同士の距離を縮め、チームとしての絆を深めるためにはグループワークが非常に効果的です。この段階では、単にゲームを楽しむだけでなく、お互いの価値観や考え方を理解し、協力する体験を通して一体感を醸成することが重要になります。ゲームの内容については、後ほどさらに詳しくご紹介します。

先輩社員との座談会や質疑応答

内定者懇親会では、入社前に先輩社員と交流できる座談会や質疑応答の時間を設けることが非常に有効です。内定者は、入社後の仕事内容や職場の雰囲気、キャリアパスなどについて、現役社員から直接話を聞くことで、入社への期待感を高め、具体的なイメージを掴めます。特に、年齢の近い若手社員との交流は、内定者が抱える素朴な疑問や不安を解消する上で大きな助けとなるでしょう。

リラックスした雰囲気で楽しむ食事会

懇親会の締めくくりとして食事を共にすることで、参加者同士の心理的な距離がぐっと縮まり、よりリラックスした雰囲気で会話が弾みます。立食形式にすれば、参加者が自由に移動しやすいため、より多くの人と交流する機会が生まれます。

食事中は、社員が各テーブルを回り、内定者一人ひとりとコミュニケーションをとるよう心がけると、より満足度の高い時間となります。アルコールを提供する場合は、希望者のみとし、飲み過ぎがないよう配慮することも運営側の重要な役割です。

自分を漢字一文字で表現する自己紹介

自分自身を象徴する漢字一文字を選び、その理由と共に発表する自己紹介です。
例えば、「挑」という字を選んだ人は「新しいことに挑戦するのが好きだから」、「楽」を選んだ人は「何事も楽しむことを大切にしているから」といったように、選んだ漢字からその人の価値観や人柄を垣間見ることができます。他の参加者からも「なぜその漢字を選んだのですか」といった質問が出やすく、会話が自然に深まっていきます。
自分の内面を短い時間で効果的に表現できるため、相互理解を促すアイスブレイクとして非常に有効な手法です。

お題は運次第！サイコロトーク自己紹介

サイコロを振り、出た目に対応するテーマについて話す自己紹介ゲームです。
サイコロの各面には「好きな食べ物」「学生時代に熱中したこと」「最近笑った話」といったテーマを事前に割り当てておきます。何を話すかはサイコロの目次第という偶然性が、場を盛り上げる要素となります。自分では選ばないような意外なテーマについて話すことで、自分でも気づかなかった一面を話すきっかけになったり、他の参加者の意外な共通点が見つかったりします。
準備も簡単で、参加者全員が公平に楽しめるため、アイスブレイクに最適です。

意外な一面がわかる「実は〇〇です」自己紹介

「実は、〇〇です」というフレーズに続けて、自分の意外な特技や経験、趣味などを発表する自己紹介です。
例えば、「実は、全国大会に出場したことがあります」「実は、自分で作曲をしています」といったカミングアウトは、他の参加者に強い印象を与え、その後の会話の糸口になります。第一印象とのギャップを効果的に見せることで、相手への興味関心を一気に引きつけ、親近感を持たれやすくなります。
この自己紹介を通じて、お互いの多面的な魅力を発見することができ、会場全体のコミュニケーションが活発化します。

相手のことをもっと知れる「他己紹介」

最初にペアを組み、制限時間内でお互いにインタビューを行います。その後、全員の前で自分の言葉で相手のことを紹介するのが「他己紹介」です。自分で自分を紹介するのではなく、第三者から紹介されることで、少し違った視点からの魅力が伝わることがあります。
また、相手のことを正確に紹介するためには、熱心に話を聞く「傾聴力」と、要点をまとめて伝える「伝達力」が求められます。このプロセスを通じて、自然と深いコミュニケーションが生まれ、紹介する側もされる側も、お互いへの理解を深めることができる優れたアイスブレイクです。

設定になりきって答える「もしも…」トーク

もしも魔法が一つだけ使えるなら？もしも一ヶ月の休みが取れたら何をする？といった、非現実的な仮定の質問（もしもトーク）に対して、自由に答えてもらう自己紹介です。
このような質問には決まった正解がないため、回答者の価値観や発想力、ユーモアのセンスなどが表れやすく、その人の内面を楽しく知ることができます。他の参加者も「自分だったらどうするだろう」と考えながら聞くため、話に引き込まれやすくなります。現実離れしたお題だからこそ、普段の会話では出てこないようなユニークな回答が飛び出し、場が盛り上がります。

価値観をすり合わせるコンセンサスゲーム

コンセンサスゲームとは、ある状況下で「個人」と「チーム」それぞれが選択した行動や物資の優先順位を比較し、意見のズレや共通点を話し合いながら、チームとしての合意形成を目指すゲームです。例えば、無人島に漂着した際に持っていくべきアイテムの優先順位を話し合う「NASAゲーム」が有名です。

このゲームを通じて、参加者は自分の価値観を認識し、他者の異なる価値観に触れることで、多様な視点から物事を捉える力を養います。チームで合意を形成するプロセスは、コミュニケーション能力や課題解決能力の向上にもつながり、入社後の業務で役立つチームビルディングの経験となります。

チーム対抗で盛り上がる自社クイズ大会

自社クイズ大会は、内定者が企業文化や事業内容、社風などを楽しみながら学べるチーム対抗の企画です。事前に社内報やウェブサイト、パンフレットなどからクイズを作成し、内定者チームと社員チームで対戦形式にすると、より一層盛り上がります。

クイズの内容は、会社の歴史や製品・サービスに関するものから、社内で流行しているジョークや社内イベントに関するものまで、幅広いジャンルから出題すると飽きさせません。正解発表時には、関連するエピソードを社員が話すことで、内定者の企業理解を深めるとともに、社員とのコミュニケーションを促すことができます。

制限時間内に答えを導き出す謎解きゲーム

制限時間内に与えられた謎を解き明かす謎解きゲームは、チームで協力しながら知恵を出し合うことで、一体感を高めることができるでしょう。難易度を調整できるため、参加者のレベルに合わせた問題を用意することで、誰でも楽しめるのが魅力です。謎解きの過程で、チームメンバーとの活発な議論が生まれ、コミュニケーションが自然と促進されます。

企業の歴史や理念を題材にしたオリジナル問題を作成すれば、楽しみながら会社への理解を深めることも可能です。このゲームは、チームビルディングや問題解決能力の向上に役立ち、内定者懇親会を盛り上げるコンテンツとして効果的です。

チームメンバーとの共通点を探すゲーム

このゲームは、チームで協力し、メンバーの共通点を見つけ出すことで、相互理解を深めることを目的としています。事前に用意されたお題カードの中から、チーム内で「〇〇が好きな人」「〇〇の経験がある人」といった共通点を探し出し、制限時間内にどれだけ多くの共通点を見つけられるかを競い合います。

意外な共通点が発見されることもあり、初対面の内定者同士でも自然な会話が生まれます。コミュニケーションを活発化させ、チームの一体感を醸成する効果が期待できます。

言葉を使わずに表現するジェスチャーゲーム

言葉を使わずに表現するジェスチャーゲームは、出されたお題を身振り手振りだけで表現し、チームメンバーに当ててもらうゲームです。言葉を使わないという制約があるため、参加者は非言語コミュニケーションの重要性を体感し、相手に伝えようと工夫する過程で自然と協力関係が生まれます。このゲームは、チームで一体感を醸成しながら、相互理解を深めるのに役立ち、懇親会の場を盛り上げる効果が期待できます。

会話の中から嘘を見破る人狼ゲーム

人狼ゲームは、会話を通じて参加者の中に潜む「人狼」を見つけ出す心理戦ゲームです。このゲームでは、発言の矛盾点や態度、多数決によって人狼を追放していくため、参加者同士の活発なコミュニケーションが求められます。嘘を見破る洞察力や論理的思考力だけでなく、自分の意見を効果的に伝える表現力も養われるでしょう。オンライン開催の場合でも、ビデオ会議システムのブレイクアウトルーム機能を活用すれば、少人数に分かれて議論を進めることができ、対面と同じように盛り上がることができます。

ポジティブな出来事を共有する「グッドアンドニュー」

「グッドアンドニュー」は、参加者それぞれが最近あった良い出来事や新しい発見を一つずつ発表するシンプルなレクリエーションです。これは、ポジティブな内容を共有することで、参加者同士に一体感や安心感をもたらし、コミュニケーションを活性化させる効果があります。最近の嬉しかった出来事を話すことで、発表者の人柄が垣間見え、他の参加者も共感や興味を持って話を聞くことができます。オンライン開催でも気軽に取り入れられ、場の雰囲気を明るくするアイスブレイクとしても非常に有効です。

お題に沿った数字を出し合う協力ゲーム

このゲームは、提示されたお題に対し、チームで相談しながら数字を出し合う協力型のゲームです。例えば、「この会社に入社したい気持ちを100点満点で表すと何点？」といったお題に対して、各々が数字を出し、その平均値が設定された目標値にどれだけ近いかを競います。このプロセスを通じて、チームメンバーの価値観や考え方の違いが浮き彫りになり、意見のすり合わせや合意形成の重要性を学ぶことができます。オンラインの場合でも、チャット機能や投票機能を使えばスムーズに進められるため、気軽に取り入れられます。

マスを埋めていくのが楽しい「共通点ビンゴ」

「共通点ビンゴ」は、一般的なビンゴゲームと異なり、マス目に参加者の共通点を書き込んでいくユニークなゲームです。例えば、「海外旅行に行ったことがある」や「犬を飼っている」といったテーマをマス目に書き込み、参加者同士で会話をしながら、当てはまる人を探してサインをもらいます。全員がマスを埋められたらビンゴとなり、共通点が多いほど早くビンゴになるため、積極的にコミュニケーションをとるきっかけになります。初対面の内定者同士でも会話が弾みやすく、相互理解を深めるのに最適なレクリエーションです。

想像力が試されるお絵描き伝言ゲーム

お絵描き伝言ゲームは、言葉を使わずに絵だけで情報を伝えていく、想像力と表現力が試されるゲームです。最初の一人がお題を見て絵を描き、次の人がその絵を見て、何が描かれているかを想像してまた絵を描く、という工程を繰り返します。最後の人が描かれた絵を見てお題を当てられたら成功です。オンラインで実施する場合は、共同で使えるお絵描きツールを活用するとスムーズに進行できます。チームの個性や発想力が現れやすく、笑いも生まれるため、内定者懇親会を盛り上げるレクリエーションとして効果的です。

内定者が話しやすいグループ分けを工夫する

懇親会中に行うグループワークや食事会のテーブル分けは、交流の質を決定づける重要な要素です。ランダムにグループを分けるのではなく、事前に内定者から集めたアンケート情報を基に、共通の趣味や出身地、学部などが同じメンバーを集めることで、会話のきっかけが生まれやすくなります。

また、懇親会の途中でグループ替え（席替え）を行うことも有効です。これにより、より多くの内定者や社員と話す機会が生まれ、参加者全員の交流が促進されます。全員が孤立することなく楽しめるような配慮が求められます。

さまざまな部署や年代の社員に参加してもらう

内定者が話したい相手は、人事担当者だけではありません。実際に働くことになる現場の社員や、年齢の近い若手社員、キャリアを積んだベテラン社員など、多様なバックグラウンドを持つ社員に参加してもらうことが重要です。

さまざまな部署や年代の社員と交流することで、内定者は企業の多面的な魅力を知り、入社後のキャリアパスを具体的にイメージできます。特に、内定者と年の近い若手社員は、良き相談相手として親近感を抱かれやすく、内定者の不安を解消する上で大きな役割を果たします。

参加者全員が主役になれる企画内容を考える

企画を考える際は、一部の人だけが目立ったり、発言が特定の人に偏ったりしないよう、全員が参加できる内容を心がける必要があります。例えば、発言が苦手な内定者も楽しめるように、少人数での対話時間を設けたり、チームで協力して答えを出すゲームを取り入れたりする工夫が有効です。

参加者一人ひとりが「自分もこの会の一員である」と感じられるような企画は、満足度を高める上で不可欠です。全員が主役になれるような配慮こそが、懇親会の一体感を醸成し、成功へと導きます。

当日の進行がスムーズになるようリハーサルを行う

懇親会当日に予期せぬトラブルが発生すると、場の雰囲気が悪くなり、参加者の満足度も低下しかねません。それを防ぐためには、事前のリハーサルが極めて重要です。司会進行のセリフやタイムスケジュール、ゲームのルール説明、音響・映像機材の操作確認などを、担当者間で綿密に打ち合わせておきます。特にオンラインで開催する場合は、使用するツールの操作方法や通信環境のチェックは必須です。

遠方の内定者も参加しやすいオンライン形式も検討する

全国各地から内定者を採用している企業の場合、開催形式の検討は重要な課題です。地方に住む内定者にとって、都心で開催される対面式の懇親会への参加は、交通費や宿泊費、移動時間など、大きな負担となる場合があります。すべての内定者が公平に参加できるよう、オンライン形式での開催や、対面とオンラインを組み合わせたハイブリッド形式も積極的に検討すべきです。

オンラインであれば、内定者は自宅から気軽に参加でき、参加率の向上にもつながります。多様な選択肢を用意することが、内定者への配慮となります。